【大画面】
大判フィルム(4×5インチ判)は、何といっても画面サイズが大きいことです。35ミリサイズに比べて約15倍弱もフィルム面積が大きいのです。これはプリントで伸ばしたときに大きな差となって現れます。下の(写真①)は東京大学安田講堂を4x5インチの大判カメラに焦点距離150ミリレンズを装着して撮影した作品です。(写真②)は同じ構図にするため、35ミリ判カメラの焦点距離46ミリレンズ(ズーム)で撮影した作品です。※フィルムの大きさは実寸大。縦横比は相違するものの大体同じ構図となっています。(写真③)は(写真①)のフィルムから時計部分を拡大してキャビネプリントにしてみました。(写真④)は(写真②)のフィルムからやはり時計部分を拡大してキャビネプリントにしました。結果、大判カメラで撮影した作品は、時計、レンガ等全てが精密描写されたプリントになっています。一方、35ミリ判で撮影された作品は、時計、レンガのエッジがぼやけてクオリティの差が一目瞭然となりました。これだけ35ミリ判と大判とでは差があるという実証です。(大判カメラマニュアルより)
 
4x5インチ判
 
 
 
 
35mm判
 
4x5インチ判拡大
35mm判拡大
【今もっとも注目のアオリ。基本は(1)ピント面のコントロールと(2)形の修正】
大判カメラの特長はまず大画面があげられますが、今一番注目されているのがアオリ(アオリ撮影)です。アオリの特性はレンズ部とフィルム部を、蛇腹で繋いだ大判カメラの構造上の特徴を活かし、各々を自在に動かして被写体の①ピント面の調整と②形の修正を可能にすることの二つに代表されます。(大判カメラマニュアルより)
◆ピント面のコントロールアオリ
(イラスト1)は机の上に並べたトランプの手前にピントを合わせて、絞り解放で撮影しました。奥の二列にはピントがきません。(イラスト2)はアオリをかけて撮影しました。絞り解放でも全てにピントがきてパンフォーカス写真となりました。 ランプを裏表に7列並べました。写真上は手前のジョーカーにピントを合わせ撮影しました。ジョーカーやハートの1にはピントが合っていますが、後列にはピントがありません。
ピント面の調整アオリを使用して撮影しました。結果ジョーカー、最後列のスペードの13までもピントがきています。
     
◆形の修正アオリ
通常高いビルにカメラを向けて撮影すると、(イラスト3)のようにビルの先が先すぼまりになってしまいます。通常これでは高さを表現できません。そこでアオリを使用して(イラスト4)のようにビルを真っ直ぐに表現します 写真左は洋館の2階部分の窓を見上げた状態で撮影。窓が上部になるほど先すぼまりになると同時に後ろに反り返っています。 写真右は窓のすぼまりをアオリを使用し修正、自然な感じで安定した窓になっています。
     
【撮影倍率を自由に変えられる接写撮影】
大判カメラの持つ蛇腹の特性を活かして撮影倍率を自由に調整できる接写も魅力のひとつです。(大判カメラマニュアルより)
◆台上の花を接写を伸ばしただけで高倍率撮影が可能となります。

(1)は通常撮影。(2)は蛇腹の長さを2倍に伸ばして等倍接写撮影を行いました。 造花のバラと散らしたポプリを撮影しました。 バラの花ひとつをとらえるまで接写撮影です。
     
【選択可能なフイルムとフイルムサイズ】
大判カメラの特長をアオリ(アオリ撮影)と接写と記述いたしましたが、撮影の目的等によりフィルム画面の選択が可能ということも忘れてはいけません。「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、大判カメラにはこの言葉が当てはまります。大判カメラ(4×5インチ)には各種フィルムホルダーが用意されていますので、6×12㎝、6×9㎝、6×7㎝等の画面サイズを選択できます。また、撮影時のホルダー、フイルム等の用意さえ整えば、カラーリバーサル、ネガ、モノクロ、インスタント等の各種フィルムが使用可能です。(大判カメラマニュアルより)
 

大判カメラ用の120フイルムホルダーは主に6x7、6x9、6x12Cmが市販されています。

フジクイックロードフィルムシステム。カラーリバーサル、カラーネガ、モノクロまで各種フィルムが用意されています。
写真は120ロールフイルム用6x7、6x9Cmホルダー。その他インスタントフイルム用もあります。

【アオリ撮影と接写撮影の実際比較】

下の写真にポインターを合わせて下さいアオリ使用前とアオリ使用後の比較が体験できます。(接写撮影も有)
 
●ピント面のコントロール

●形のコントロール


 
●接写撮影
  (大判カメラマニュアルより)
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